蜂の子が含む成分の働きによる貧血改善の効果とは

蜂の子には、バランスのとれたアミノ酸を含む良質なタンパク質や、ミネラル類などが含まれているため、貧血の改善にも効果が期待できます。
女性に多く見られる貧血の改善には、貧血に対しての効果がよく知られている鉄だけでなく、鉄の吸収や働きを助ける成分と一緒に摂るのが重要です。
蜂の子はそれらの栄養成分を含んでいるため、貧血改善に非常に効果的と考えられているのです。
この記事では、蜂の子が含む成分の働きによる貧血の改善効果についてご紹介します。

貧血について

貧血とは、なんらかの原因によって、赤血球内の酸素を全身に供給するヘモグロビンの量が減り、体内の酸素が不足してしまう症状です。
血液の色素成分のヘモグロビンは、全身の細胞や組織に酸素を運ぶ役割があるので、減少すると体内が酸欠状態になり、頭痛やめまい、だるさや肩こり、息切れなどの症状を招きます。

貧血の種類

貧血は栄養素の不足が引き起こす場合もあり、中でももっとも多いのがヘモグロビンの主成分となる鉄が足りなくなって起こる『鉄欠乏性貧血』です。
女性の貧血の約7割を占め、月経により定期的に血液を失う女性に多く見られる特徴があります。
この症状は、過度のダイエットや偏食による鉄の摂取不足、妊娠・授乳期の鉄の必要量増加、月経過多や潰瘍など失血による鉄の排泄増加のほか、胃腸での鉄の吸収に問題がある場合などが原因で起こります。

また、赤血球の合成に必要なビタミンB12や葉酸が不足する『巨赤芽球性貧血』があり、これらの栄養素が不足すると、正常な赤血球の増殖に異常をきたして貧血となってしまいます。
その他には、外的要因により赤血球が破壊される『溶血性貧血』もあり、頭痛や疲労感など、通常の貧血の症状が現れるほか、黄疸が見られる場合が多い症状です。
通常ならば約120日の赤血球の寿命が短縮されて徐々に溶けていくもので、新しい赤血球の合成の前に溶けてしまうために起こります。

蜂の子に含まれる貧血改善に効果的な成分

以下では、蜂の子が含む貧血の改善に有効な成分の働きや特徴についてご紹介します。

栄養素としての鉄は、人体内に3~4g存在し、赤血球内のヘモグロビンの構成するために欠かせない成分です。
食品に含まれる鉄は、動物性食品に多く吸収されやすい『ヘム鉄』と、植物性食品に多く消化吸収されにくい『非ヘム鉄』とに分けられ、前者の動物性食品から摂る方が効率的です。
日本人女性が必要とする鉄の量は12mg/日となっているものの、月経のある女性は毎月20~30mgもの鉄を失っているため、排出される量以上の摂取が必要となります。
蜂の子に含まれるのはヘム鉄のため、効率のよい鉄の補給に適しているといえ、定期的に起こる月経や、妊娠・授乳によって鉄が不足しがちな女性は、貧血予防に積極的に活用するのをおすすめします。

蜂の子には、鉄分の利用に重要な働きをする銅も含まれています。
銅は骨や筋肉、血液を中心に存在し、特に血中では、鉄から赤血球内のヘモグロビンが合成される際に作用しています。
ヘモグロビンの構成成分である鉄は、食品から摂取したそのままでは利用できない性質があり、ヘモグロビン合成に利用できる形に変換される必要があります。
仮に十分な鉄が体内にあっても、銅の存在がないと利用されず、ヘモグロビンの合成が滞り、貧血になってしまいます。
蜂の子に含まれる銅は、モグロビンの合成を助けて貧血の改善に貢献しているのです。

タンパク質

タンパク質は赤血球内のヘモグロビンの材料となる栄養素で、鉄と同様に貧血の改善に重要です。
特に動物性タンパク質は、吸収率が劣る非ヘム鉄の吸収を高める働きがあります。
蜂の子にはヘモグロビンの原料となるタンパク質を豊富に含んでおり、その中には9種の必須アミノ酸すべてと、非必須アミノ酸がバランスよく含まれているのが大きな特徴です。
バランスのとれたアミノ酸がつくり出す良質なタンパク質を含む蜂の子は、ヘモグロビンの効率のよい合成を促し、貧血の改善に役立っているといえます。

ビタミンC

上記のように、ほとんどの貧血は鉄不足が引き起こしているため、その改善や予防には鉄の摂取が不可欠ですが、鉄は吸収率が低いので、その欠点んを補う必要があります。
ビタミンCは、鉄を吸収しやすい形に変換させることで体内での吸収を促します。

まとめ

貧血の予防や改善には、鉄とビタミンCを一緒に摂るのが推奨されており、その両方を含んでいる蜂の子は貧血の改善に非常に有効といえるのです。
貧血になりやすい人は、ぜひ一度蜂の子を試してみたはいかがでしょうか。