蜂の子サプリメントを賢く選ぶには

甘露煮のビン詰めなどの加工品がよく知られている蜂の子は、その見た目に抵抗感を覚える人も少なくなく、食材として調理されたものを食べるには勇気が要る場合もあります。
多様な栄養成分を含むために健康や美容に効果があるとはいえ、そのままでは口にできない、という人にはサプリメントでの摂取がおすすめです。
蜂の子の持つ独特の風味が感じられず、食品と比較して扱いやすいなどのメリットがあるため、蜂の子に含まれる成分がもたらす効果を得たい場合に活用してはいかがでしょうか。
この記事では、蜂の子サプリメントを選ぶ際のポイントについてご紹介します。

蜂の子サプリメントを選ぶ際に重要な5つのポイントとは?

蜂の子サプリメントは、さまざまなメーカーから多くの商品が販売されています。
それぞれに異なる特色があるものの、サプリメントを選ぶ際に重要となるのは、含有量と原材料の質、製法や添加物、価格の5つといえます。

蜂の子の含有量

蜂の幼虫やさなぎである蜂の子は、古くから食用だけでなく薬用にも重宝されてきた歴史があり、人体の健康を保つために重要な栄養素を豊富に含むのが大きな特徴です。
蜂の子には、人体内で合成できない必須アミノ酸9種をすべて含む19種のアミノ酸をはじめ、ビタミンB群やビタミンC、ミネラル類、脂肪酸が含まれています。
蜂の子サプリメントはこのような含有成分を効率よく摂取するのを目的にしたものなので、その量はサプリメントを選ぶ際にもっとも重要となります。
具体的には、一日当たりの摂取目安量に記載された蜂の子の含有量を確認するのが推奨されています。
メーカーや製品によって含有量が異なり、200~1000mg/日などと幅がありますが、おおよその目安として700mg/日を超えていれば十分に高品質といえます。

原材料の質

蜂の子サプリメントに利用される蜂の種類はミツバチが多く、中でもオスの幼虫が主原料に用いられています。
女王バチや働きバチなどのメスの蜂は、ローヤルゼリーやハチミツの生産を担っているという理由だけでなく、オスの幼虫は栄養価も高いとされているためです。
全体の2%にとどまるオスは、メスに比べて成長のために栄養を積極的に摂る幼虫の期間が長く、その分多くの栄養を体に蓄えています。
メスの蜂の場合、女王バチの幼虫の期間は16日間、働きバチは21日間であるのに対し、オスの蜂は24日間を要するのがその理由です。
ただし、同じオスの蜂でも生後間もない幼虫と、成虫になる直前とでは栄養価に大きな差が開くので、生後21日程度のオスの蜂の子がもっとも栄養価に優れているとされています。
そうした蜂の子を原材料を利用しているサプリメントを選ぶのも、重要なポイントの一つといえます。

酵素分解された製品か

蜂の子の含有量や原料の質が同じ製品でも、加工する段階で品質が左右される場合があります。
吸収率がよく高品質なサプリメントを選ぶには、『酵素分解技術』を採用した製品を選ぶのが推奨されています。
酵素分解技術とは、酵素の働きを利用し、蜂の子に含まれるタンパク質をあらかじめ吸収率の高いペプチドやアミノ酸の状態まで分解することです。
人が食品中のタンパク質を摂取する際には、胃や腸の消化器官でタンパク質を分解し、ペプチドなどの形に変換してから吸収しています。
酵素分解技術により、タンパク質が分解された状態に加工されたサプリメントは、蜂の子の主要成分であるタンパク質がより吸収されやすくできているのです。

添加物の確認

蜂の子サプリメントには、飲みやすさの向上などを目的に添加物を配合した製品があります。
蜂の子の含有成分に問題がなくても、添加物によってアレルギー反応が現れたり、配合された添加物と服用中の医薬品とが相互作用を起こしたりするといった可能性があるのです。
過去になんらかのアレルギー反応が現れた経験のある人は、サプリメントを購入する際、その中にはどのような成分が加えられているかを事前に確認するのをおすすめします。

サポート成分の確認

蜂の子と同時に摂ると相乗効果が期待できるとして、蜂の子の含有成分をサポートする栄養成分などが配合された商品もあります。
その代表的な成分には、GABAやイチョウ葉エキス、ビタミンB12の追加配合、コエンザイムQ10などが挙げられます。
目的とする効果によって栄養素も異なるので、ご自身がどのような効果を期待しているのかを明らかにしてから選ぶのがおすすめです。

商品の価格

サプリメントは医薬品ではないので、効果が現れるまでに一定の期間を要します。
そのため、毎日つづけて摂取することが大切ですが、継続するには価格も重要となります。
いくら高品質を謳っている商品でも、価格が高すぎては長期間つづけるうえで経済的な負担が大きくなってしまうため、予算の許す範囲内で無理なくつづけられる商品を選ぶのがポイントです。
なお、サプリメントの価格は原材料やメーカーなどによって異なり、数百円~7000円程度と幅があるだけでなく、国産の蜂の子を原料に使っているものは比較的高い価格に設定されています。
蜂の子の成分の含有量や安全性を基準に判断して、コストパフォーマンスに優れた商品を選ぶようにしましょう。