多種多様な成分を豊富に含む蜂の子は、血行を促したりストレスを軽減したりする作用によって、健康で美しい肌づくりにも役立ちます。
また、バランスのとれたアミノ酸を豊富に含んでいるため、肌に弾力をもたらす成分の合成を助ける働きでも美肌効果が期待できるのです。
この記事では、蜂の子が含む成分による美肌効果についてご紹介します。
蜂の子の成分の働きに期待できる3つの美肌効果
血行を促す作用が美肌に役立つ
肌と血行は密に関わっていて、血行不良になると肌細胞に十分な血液が流れず、その成長に必要な酸素や栄養素も行き届かなくなります。
すると、本来成長するはずの状態に達しない、未熟な肌細胞が増えてしまい、くすみやたるみ、乾燥といった肌トラブルが起こりやすくなるのです。
逆に血行がよくなると、二酸化炭素や老廃物が体外へと排出されやすくなり、古い角質層がはがれ落ちて皮膚が生まれ変わるターンオーバーが正常になり、美肌づくりに大きく役立ちます。
蜂の子には血管を拡張する成分が含まれており、特に血行不良による冷えを効果的に改善します。
また、肝臓の代謝機能を高める作用のある成分の働きで、血中のコレステロール濃度を下げ、血液の粘度の上昇を抑えることでも血行の促進に役立っています。
高い抗酸化作用を持つビタミンCも、不要な活性酸素の消去や過剰な発生を防ぐことで、血管の老化を防ぎ、血行の改善に貢献しています。
肌にハリや弾力をもたらす
肌の弾力やハリには、表皮の内側にある真皮層の構成成分であるコラーゲンとエラスチンが重要な役割を担っています。
真皮の主成分となるコラーゲンは線維状の構造を持つタンパク質で、高濃度ではゲル状になる性質があり、皮膚にハリや弾力を与えたり、保水したりする役目があります。
また、真皮の構成成分の約5%を占めるエラスチンも、細かな線維で形成された弾力性に富むタンパク質の一種で、網目のように存在するコラーゲン線維をつなぎ止める役割を果たしています。
これらの成分は、加齢とともに減少していく性質があるうえ、紫外線のダメージなどでの劣化によって不足するため、体内での合成量が低下すると肌の保水力が低下して弾力が失われ、シワや乾燥などを招くのです。
蜂の子にはコラーゲンの生成を促すビタミンCも含まれているため、様々な成分を追加して摂取する必要なく相乗効果が期待できるのです。
また蜂の子は、肌のハリや弾力に重要なこれらの成分の構成に必要なアミノ酸をすべて含んでいるので、体内での合成力を維持して美肌づくりに貢献してくれます。
ストレスを軽減して美肌をつくる
ストレスは美肌づくりの大敵となる活性酸素の大量発生を招き、体内で過剰になると正常な生体成分や細胞までも攻撃して、肌の老化を助長します。
さらに、人体はストレスを感知すると自律神経の交感神経が刺激されて優位になり、血管を収縮させて血行不良を招き、肌のくすみや顔色が悪くなるほか、ターンオーバーが乱れて肌荒れを起こしやすくなってしまうのです。
また、交感神経が優位の状態がつづくと、心身にリラックスをもたらす副交感神経の働きが抑えられ、寝つきの悪さや浅い眠りなどの睡眠障害が起こる可能性もあり、肌の修復が不十分になって肌荒れにつながってしまいます。
蜂の子がストレスを軽減する効果を発揮することは、岐阜大学医学部の研究グループによる実験によって明らかにされています。
蜂の子には、フェニルアラニンやトリプトファン、メチオニンなどの必須アミノ酸や、ナイアシンやビタミンB1、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類が含まれています。
これらの成分がストレス耐性を高めたり、神経機能を正常に保ったりして、ストレス軽減に役立っています。
また、蜂の子が含むアミノ酸のグリシンやセリン、トリプトファンには、寝つきをよくして深い眠りに就きやすくなる効能があることが分かっています。
睡眠はそれ自体がストレスの解消方法として非常に有効なので、質のよい眠りは美肌づくりに重要といえます。
肌の新陳代謝を活性化する成長ホルモンは、就寝中の主にノンレム睡眠に多く分泌されるため、いかに深く眠るかが美肌づくりの鍵となるのです。